金物
(かなもの)
金物とは、建築物においては、建築材の接合部を結合して補強するために取り付ける、金属製部品を指す。金物には、釘・ネジ・ボルトなど、数多くの種類がある。特に在来木造建築物には、建築物の安全性・耐震性を確保するために、筋かいプレートなど多種多様な金物が必要不可欠とされる。このため、国土交通省・農林水産省が設立した財団法人日本住宅・木材技術センターでは、厳格な認定制度を実施して、「Zマーク表示金物」「Zマーク同等認定金物」を承認・認定している。阪神大震災の教訓に基づき、建設省(現国土交通省)は2000年に建築基準法を改正し、金物について厳しい基準を設けた。この基準を定める「建設省告示第1460号」(2000年6月1日施行)は、筋かいの端部の接合部などにおいては、事実上Zマーク表示金物またはZマーク同等認定金物(またはそれと同等以上の性能を有する金物)の使用を義務付ける内容となっている。