テトラデカン
(てとらでかん)
テトラデカンとは、石油の中に含まれる脂肪族炭化水素の一種で、シックハウス症候群の原因となる物質を指す。
テトラデカンは、防腐剤やワックス、油性ニスなどの原料や塗料の溶剤として利用され、ニスや石油などが持つ特有の刺激臭の原因物質である。テトラデカンの蒸気を吸い込むと、頭痛や吐き気、めまいを引き起こし、皮膚に直接接触すると接触性皮膚炎の原因となる。
厚生労働省が規定する室内濃度指針は0.04ppmと、ホルムアルデヒドの約半分の濃度で、少量でも症状を起こしやすい。リフォーム工事のあとやワックスがけをした後は、室内のテトラデカン濃度が高くなっている可能性があるので、十分に換気をしてから入室するのが望ましい。