避難階
(ひなんかい)
避難階とは、避難施設のひとつであり、建物内部から直接地上または地上に準じた安全な場所に出られる階層を指す。多くの場合、1階が避難階になることが多いが、建物が傾斜地に建っているような場合、床が地盤面よりも下に位置する地階や2階が避難階となることもある。またペデストリアンデッキが設けられている建物ではデッキに通じる階が避難階に該当するなど、建物の形状によって異なり、避難階は必ずしも1つとは限らず、複数存在することもある。火災時や緊急時の避難に使用する避難階段があるが、これは防火性を高めた直通階段のことで、建物の上層や地下から迷うことなく避難階を目指せるように設計されている。避難階を含む、建築における非常時に関わる規定は、規定を受ける建物の種類とともに建築基準法の防火・避難規定に定められている。