錆丸太とは、皮を剥いだ
丸太の表面に、錆と呼ばれる黒、白、赤などの色が混ざった斑点状の模様のある
丸太を指す。
茶室や
数寄屋造りの建物の
柱、
桁、
垂木などに使用される。
錆のような斑点は、カビの付着によるものである。梅雨の時期に伐採した
丸太を山の中で樹皮を剥ぎ、そのまま寝かせて適度にカビがついたら、
倉庫などに保管して造材し、ロウを塗り磨き上げる。
模様は、天候、木の状態などに影響されるため一定しない。
白黒がはっきりした色合いのものや、斑点が大きく花模様に見える牡丹錆と言われるものが珍重される。