トップランナー制度
(とっぷらんなーせいど)
トップランナー制度とは、省エネ法で指定された機械器具や建材の省エネ性能について、商品化されている中で最も優れたもの、つまりトップランナーの数値を基に基準値を定め、機器等のエネルギー消費効率の改善推進を行なう制度を指す。事業者は定められた基準を目標年度までに達成することが求められる。1997年の気候変動枠組み条約京都会議をきっかけに導入された。
この制度の対象商品は乗用自動車、電気冷蔵庫、ガス調理機器、変圧器、断熱材、複層ガラスなど32品目に該当し、家庭で消費するエネルギーの約7割を占める。製造業者にはエネルギー消費効率などの表示が義務づけられ、小売業者には省エネ情報の提供に努力するよう求められる。製造業者が基準値を達成するため新しい技術開発を進めるように誘導しており、消費者が機器や建材の買い替えを行うだけで省エネが進むという制度である。