トリクロロエチレン
(とりくろろえちれん)
別称・略称
トリクロルエチレン、三塩化エチレン、トリクレン
トリクロロエチレンとは、有機塩素系溶剤の一種で、別名がトリクロルエチレン・三塩化エチレン・トリクレンなどと呼ばれる不燃性で無色透明の液体を指す。
主に機械や電子などの部品の洗浄に使われ、オゾン層破壊が問題視されたフロンガスの代わりとなる物質の原料にもなっている。使用は1900年代の初頭で、当初は植物油の抽出や衣類のクリーニングに使われていた。しかし徐々に毒性が問題視され、現在は使用されていない。テトラクロロエチレンなどとともに地下水汚染の原因物質である。
急性毒性は皮膚・粘膜に対する刺激作用で、目の刺激、眠気、頭痛、倦怠感とともに、認知能力、行動能力の低下などで、慢性毒性は高濃度において肝・腎障害である。