ヒートショックとは、急激な温度変化で血圧が大きく変動する症状を指す。
暖かい居間から冷たい
浴室や
トイレなどへ移動したとき、温度差の大きさで血圧が急変し、脳卒中や心筋梗塞などが起こるおそれがある。
国内では、年間に約1万7千人が入浴中に死亡しているが、その多くはヒートショックに起因すると指摘されている。高血圧や糖尿病患者、高齢者などで動脈硬化が進行している場合は、血圧の急激な上昇で心筋梗塞、不整脈、脳梗塞や脳出血などが起こりやすくなる。冬に温度が低くなりやすい
脱衣所や
浴室、
トイレに
暖房器具を設置するなどし、居間との温度差を小さくすることでヒートショックの発生を防げる。