ベイクアウトとは、住宅の完成後に密閉した状態で室温を人工的に30度前後まで上昇させ、建材などに含まれる有害な化学物質を揮発、放散する行為を指す。
これにより、
揮発性有機化合物のVOC濃度を下げ、住宅内の空気状態を改善することができる。VOCや
ホルムアルデヒドなどの化学物質は
シックハウス症候群の原因になるため、
暖房器具を用いて温度と湿度を上げて揮発させ、屋外へ排出する。
通常、工事完了から1~2週間程度の
VOC放散期間を設けるが、3日程度の場合もある。ただし、建材の種類や、ベイクアウト時の温度、実施する時間と回数などによって効果は変わる。