ヤマトシロアリ
(やまとしろあり)
別称・略称
大和白蟻、チャノキシロアリ
ヤマトシロアリとは、日本に生息するシロアリの一種を指す。比較的寒さに強いため北海道の一部を除きほとんどの地域で生息する。日本のシロアリの中で最も被害件数が多いと言われており、主に木造建築に被害をもたらす。
羽アリは黒褐色で、兵アリは頭部が大きな長方形という特徴があり、女王アリは大きいもので全長1.5㎝にもなる。湿気が多い日陰で風通しの悪い場所にある木材を好み、湿った木材を食べる。そのため土の中から木造住宅の床下に侵入し、浴室や厨房などの水回りの周辺に侵食することが多い。しかしイエシロアリのように周辺の木材へ網目のように巣を広げ、広く食害することはあまりないといわれる。繁殖時期は気候が温暖な春から初夏にかけて。水漏れや結露で水分を含んだ壁や天井に繁殖することが多い。毎年4から5月に羽アリが大量に群飛して新しい巣を作り、交尾と産卵を行う。