あんこうとは、古くから伝わる建材の一つで、
軒下に設置される
軒樋と、
軒下から地面まで設置される竪樋をつないでいる部分を指す。
樋は雨樋のことを指しており、
屋根の
雨水を集合させ地上へと流す仕組みになっている。あんこうの名前の由来は魚の鮟鱇から来ており、上を向いて口を開けている雨樋が吊るされた鮟鱇に似ていることから呼ばれるようになった。また、別称である呼び
樋は、上から降る
雨水などを呼び込む
樋であるところから来ている。元々は
軒に付いている受け口である枡のことをあんこうと指していたが、現在では二つの
樋の接続部分全体のことを呼ぶようになった。