必要換気量計算
(ひつようかんきりょうけいさん)
必要換気量計算とは、室内空気の汚染を防いで清浄に保つために、換気しなければならない空気量の計算方法を指す。
建物内の開口部や空気調和設備の設計に当って参照するもので、建物の用途や室内密度、排出する空気中の物質によって計算方法は異なる。
住宅に関係する方法としては、ヒト1人当たり室内に占める床面積と二酸化炭素排出量から求める方法と、VOC(揮発性有機化合物)の総量を規制する観点から定められた必要換気回数を基準にした方法がある。前者の方法で算出した参考値(空調・衛生工学会規格)のうち、住宅・アパートの場合は床面積1m2・1時間当たり「9m3」とされる。後者の換気回数は、1時間当たり0.5回、つまり2時間に1回部屋の空気がすべて入れ替わる量を意味する。