持分
(もちぶん)
別称・略称
共有持分
持分とは、不動産を複数の人が所有する場合、誰が、どのくらいの割合で持つかの割合を指す。
「共有持分」ともいい、共有物全体に対する各共有者の権利の割合のことである。例えば一戸建てを夫婦2人で半分ずつ出資して購入した場合、持分は各々2分の1などと使う。所有権登記をする際、持分は出資金額の割合に合わせるのが一般的であるが、例えば3,000万円の不動産を自己資金の拠出額やペアローンでの借入れ金額を夫2,000万円、妻1,000万円とし、持分を各2分の1とすると、夫から妻に対し500万円の贈与とみなされ、贈与税の課税対象となるので注意が必要だ。
分譲マンションの管理費等は共有持分の割合をもとに負担することになるが、支払いに関しては「不可分債務」と呼び、自分の持分の割合だけ払うという事はできない。なお、持分の処分については、他の共有者の同意を得なければならない。