斜面板とは、建築に使われる
板類の一つで、断面が台形状の製材を指す。
長方形をした断面の木材を斜めに挽き割って、2つの同じ台形にすることから「挽違い(ひきちがい)」とも言う。主に
和室の
長押(なげし)に使われるため「
長押挽き」とも呼ばれる。かつては、外装仕上げの
横羽目板の一種である南京下見板張りにも用いられた。
なお、1996年に廃止された「「製材の日本農林規格(JAS)」では、
板類を厚さ7.5cm未満で幅が厚さの4倍以上の製材とし、そのうち幅が6cm以上で断面が台形の材を斜面板と分類していた。現場では同分類が慣習的に使われている。