特定街区
(とくていがいく)
特定街区とは、良好な市街地を形成するために街区を1単位として都市計画で指定される地区指す。
一般的に建築制限は敷地単位で行われるが、特定街区内では街区を一単位として総合的な都市計画が進められる。街区単位で一括的に形成・保全を行うことで、環境と建築物の両面から優れた都市空間を作り上げることを目的としている。特定街区内では、建物の容積率、建ぺい率、高さなどの一般的な建築規制が撤廃され、建築物の容積率、建築物の高さの最高限度、壁面の位置について特別に指定される。このため、比較的自由に大規模な建築物の建築が可能になる。
現在、全国では100を超える街区に特定街区制度が適用されており、都市開発プロジェクトに活用されている。東京では、霞が関3丁目の霞が関ビルをはじめとして、築地1丁目の電通ビル、浜松町2丁目の世界貿易センタービルなどが特定街区となっている。