石綿パーライト板とは、
石綿・セメント・パーライトを水で練り混ぜ、紙漉きと同じ原理で抄造成形した
板材を指す。
もともとは
石綿と
セメントで作られた
石綿スレートの軽量化を図るために、主原料に
パーライトを加えたものである。
パーライトとは、真珠岩や黒曜石を粉砕して焼成した人工の軽量骨材で、
セメントと混合すると吸音性、
断熱性にすぐれた効果を発揮する。石綿パーライト板は、建築の
下地材や防音材、
断熱材として使われていたが、現在は製造が禁止されている。
通常の使用状態では
石綿が飛散する可能性が低いが、
リフォームや解体の際に飛沫するおそれがあるため、法に基づいた処理が定められている。