聚楽壁とは、京都にあった豊臣秀吉の
邸宅「聚楽第」跡地付近の土で作られた伝統的な
土壁を指す。細かで上質な聚楽土を使用したもので、様々な歴史的建造物に使用されている。
主な特徴としては、非常に貴重な土を材料とすること、左官職人の高い技術が必要なこと、土の調合により独特の風合いを持つこと、調湿機能、消臭効果、
防火性能を兼ね備えていることが挙げられる。
これらの特徴から和の美しさを持った最高峰の
土壁との呼び声も高い。ただし近年は聚楽土の貴重さから樹脂などを代用して同じような風合いに仕上げた壁も聚楽壁と呼ばれる。