非耐力壁
(ひたいりょくへき)
非耐力壁とは、建物を支えるために構造上重要な耐力壁以外の壁を指す。
マンションで現場打ちコンクリートの構造の場合、耐力壁も非耐力壁もともに鉄筋コンクリート造のため区別しにくいが、耐力壁は開口部がないか、ごく小さな窓しかない。非耐力壁の場合は大きな開口部が開いているケースがあり、そのうち窓周りの垂れ壁(梁から下がっている壁)、腰壁(床から窓までの壁)、袖壁(柱から窓までの壁)を「雑壁」と言う。また、マンションの隣戸との間にある戸境壁は一般に耐力壁であり、室内にある間仕切り壁が非耐力壁になる。単に「内壁」とも言う。構造表示が鉄筋コンクリート造のマンションでも、一部の非耐力壁に、軽量気泡コンクリート(ALC版)の乾式壁を使っているケースもある。
また非耐力壁には、柱に損傷を与えないために耐震スリットが入っている。