塗り壁とは、左官職人の手により、下地の上に何層も重ねて上塗りをした壁を指す。
上塗りを、土で仕上げたものを
土壁、
漆喰で仕上げたものを
漆喰壁と呼ぶ。
工法を指す呼称としては、左官職人による手仕事を意味する左官工法と呼ばれるほか、水で練った材料を塗布した後、乾燥期間を要することから、
クロス張りや
板張りなどの乾式工法に対して湿式工法とも呼ばれる。職人のコテさばき、乾燥の度合い、気候などによって、同じ材料を使用しても完成する壁は異なるため、唯一無二の壁ができる点も魅力である。自然の素材を使用していることから、有害物質を出さないことなどもメリットである。