平天井とは、
天井面全体が水平に張られた一般的な
天井の
構造を指す。
材料や形式に関わらず、平らであれば平天井と呼ぶ。造作方法としては、
天井板と直角に45cm程度の間隔で細い材を並べた「
竿縁天井」、
天井板の継ぎ目の裏側に狭い
板を張り付ける「敷目張り
天井」が多い。格子の間に裏側から四角い鏡板を張った「
格天井」は格式の高い部屋に、スギのへぎ
板(薄く割いた
板)や竹皮を編んだものを下地板に取り付けた「
網代天井」は
茶室などによく見られる。
なお、平天井の場合、正確に水平に張ってしまうと目の錯覚で垂れ下がっているように見えるため、中央部をわずかに上げ気味に納める「
天井起り」を付ける。