ドーリア様式
(どーりあようしき)
別称・略称
ドーリア式、ドーリス式
ドーリア様式とは、古代ギリシア初期の建築様式を指す。
紀元前6から前5世紀あたりに、ペロポネソス半島に入ったドーリア人によって作られた建築様式とされる。ドーリア様式は、イオニア様式、コリント様式と並んで古代ギリシアの主要な建築様式とされるが、ドーリア様式が最も古い。
ドーリア様式は、元となった木造建築の名残を数多く残しているとされる。特徴として、柱身は短く、中央が膨らむ太いエンタシスには20本の溝が掘られており、柱頭には装飾がない。その質素ながら厚みのある見た目から、荘重、重厚と評される。
ドーリア様式は、ギリシア本土やイタリア南部に多く見られ、代表的な建築物としてアテネのアクロポリスにそびえるパルテノン神殿がある。