囲繞地通行権とは、
公道に接していない土地の所有者が、その土地を囲んでいる他の土地(
囲繞地)を通行できる権利を指す。「
公道に至るための他の土地の
通行権」ともいう。
この場合、土地の所有者は通行料を支払わねばならない。通常、自分の所有地以外は手出しできないのが
所有権の原則だが、囲繞地通行権は民法によって認められた権利であり、
囲繞地の所有者はこれを拒否することはできない。また、すでにある通路の幅が極端に狭いという場合にも、囲繞地通行権を拡大解釈して通路を開設する権利が認められることがある。