ハンチとは、
鉄筋コンクリート造の建物の
梁や
スラブの端に厚みを持たせた部分を指す。
ハンチは部材の端部、すなわち
柱などと接する部分にかかる剪断力や曲げモーメントに対して、抵抗力を高める。剪断力とは平行な逆向きの力をいい、例えば部材の両端に対し、片方は上向き、もう一方は下向きに力がかかる場合である。曲げモーメントとは、部材の片側に力が加わると、部材を曲げようとする力が加わり、固定されているもう一方の端に大きな負荷がかかることである。一般的には、垂直ハンチと呼ばれる端を斜めに広げるものが用いられる場合が多いが、幅を大きくする水平ハンチが用いられる場合もある。