仕口
(しくち)
仕口とは、構造部材である柱や梁、桁など、2つ以上の部材を組み合わせ接合する方法、またはその接合箇所を指す。
仕口は、部材の大きさや方向を変えるところであり、部材に生じる力が集中するところである。構造上の弱点になりかねないため、仕口はかかった力の伝達が的確に行われるよう、それぞれに「ほぞ」(突起部分)と「ほぞ穴」をつくり組み合わされる。
木構造における仕口には、さまざまな方法があり、そのデザインを見せるものも多い。意匠性が高まれば高まるほど接合部の強度は落ちるため、強度を高める補強金物が用いられることもあり、近年は耐震性を高めるため仕口部分に耐震金物(仕口ダンパーなど)を取り付けるケースが主流である。鉄骨構造もしくは鉄筋コンクリート造の構造物における仕口の方法は、溶接やリベット、ボルト、ローラなどである。