垂木
(たるき)
垂木とは、軸組工法による建築物において、屋根の下地を形作る小屋組みを構成する材を指す。
屋根の頂上部分に渡される「棟木」から、母屋の軒部分の「軒桁」の上に、等間隔に取り付けられる。45.5cm間隔が標準で、断面部の大きさは屋根全体の重量や軒がどのぐらい飛び出すかによって変わる。多くの場合、軒天井などの板で隠れるが、垂木の下に化粧材で作った別の垂木を置き人目に触れさせるようなデザインもある。奥の垂木を「野垂木」、表面にある垂木を「化粧垂木」と呼ぶ。
経年劣化や積雪等の荷重による折れ、または雨漏りなどによって垂木が損耗した場合は、屋根の構造をすべてはがしてリフォームの施工を行うことになり、大規模な改修となる。木材特有の湿気などによる腐食に対応するため、樹脂製のものも使用されるようになってきている。