石塀
(いしべい)
石塀とは、石材を用いて作られた塀のことを指す。
四角く切り出された石を平積みや柾積みなどの積み方で積んだ重厚感のある姿が一般的だが、洋風建築が増えて以降、様々な形状の石を組み上げる温かみのあるテイストの石塀も一戸建て住宅などで見られるようになった。使用される石はさまざまで、利用頻度の高いものとしては大谷石や御影石が挙げられる。大谷石は、堆積岩の一種で、加工しやすく耐火性にも優れている。御影石は、火成岩の一種で耐久性が高く、風化に強いという特徴がある。
地震には弱く、倒壊や崩壊が起きやすい。塀が倒壊すると事故や道路の遮断につながる恐れがあるので、地域によっては塀の高さを1.2m以下にする、厚さを15cm以上にするなど、地震の多い日本では石塀は低く厚くすることが推奨されており、熟練した庭師の施工が必要である。