入母屋造とは、
屋根の四方に傾斜がついた寄棟造りの
庇部上に、二方向傾斜の
切妻屋根が載った
屋根形状を指す。
東アジアを中心とした
建築物の
屋根の形状のひとつである。日本では古代の住居に始まり、寺社や城といった歴史的建築から伝統家屋まで広く採用され、格式が高い
屋根の形式として重んじられてきた。入母屋造の代表的な建築としては、奈良の新薬師寺本堂や京都の三十三間堂、仁和寺や東寺の金堂、京都御所紫宸殿などがある。海外では、韓国の景福宮や中国の天安門、東南アジアの仏教建築などにも入母屋造の
屋根がみられる。