避難滑り台
(ひなんすべりだい)
避難滑り台とは、建築物の2階以上にある窓やバルコニーから地上までをつなぐ鋼板製の避難用滑り台を指す。消防法施行令第25条により設置を義務づけられおり、昭和53年に出された消防庁告示1により、勾配のある直線状又はらせん状の固定された滑り面を滑り降りるものと定義されている。
高齢者施設や病院、幼稚園・保育園などに多く見られ、高齢者や幼児でも安全に乗ることができ、また、短時間に多くの人間の避難ができる点が大きなメリットである。
避難滑り台には、直線式とらせん式のタイプがある。直線式は、敷地が縦長や横長で広さに余裕がない場所に適している。らせん式は滑り台の頂上から地面まで落下防止のルーバーで覆えるため、お年寄りや幼児でも落下の心配がなく、高所からでも安全に利用できる。