防湿ミラー
(ぼうしつみらー)
別称・略称
防錆ミラー、浴室用鏡、耐食鏡
防湿ミラーとは、鏡面が錆びて機能が低下するのを防ぐために、側面や裏面に錆止め処理した鏡を指す。「浴室用鏡」「耐食鏡」とも言う。
通常の鏡は、板ガラスの裏面に光を反射する銀膜を引き、その銀膜を湿気から保護するために銅メッキをして保護塗料でコーティングされている。しかし、鏡を一定の形にカットした際に表れる側面の小口部分は保護塗料がないため、浴室などの湿気の多い場所で使用すると、時間がたつにつれて銀幕や銅メッキが腐食し、黒や茶色の汚れが目立ち始める。これを防ぐために、小口に防腐加工を施す。裏面全体を防腐加工した全面防湿加工のタイプもある。なお、防湿ミラーには曇り止め効果はない。鏡面が曇らないものを防曇ミラーと言う。