AE剤
(えーいーざい)
別称・略称
空気連行剤、Air Entraining Agent
AE剤とは、コンクリート用の化学混和剤の1つで、空気の泡を混入してコンクリートを型枠の中に打設しやすくする界面活性剤を指す。
AEは「Air Entraining」の頭文字で「空気連行」を意味する。本来、コンクリートに空気が入ると強度が低下してしまう。しかし、AE剤を入れると、コンクリート中に多くの独立した微細な球形の空気泡が連れ込まれてボールベアリングのような作用をするため、セメント粒子の流動性が増し、混入する水の量を減らせる。水量が減るとコンクリートの強度が高まる。空気連行による強度低下と減水による強度アップが相殺される結果、マイナスの作用をなくして、型枠への充填性の改善、ジャンカなどの打ち込み欠陥の防止になる。
また、凍結融解に対する抵抗性も高い。セメント粒子を分散する作用を持つ減衰剤の機能を複合したAE減衰剤が多く使われている。