イスラム様式
(いすらむようしき)
別称・略称
イスラーム様式
イスラム様式とは、イスラム教文化とともに発展した建築および装飾様式を指す。
7世紀以降イスラム教の歴史と共に発展をみせ、オリエント文明をはじめ、北アフリカ、スペイン南部などにも広まった。
イスラム様式の構成要素は、時代や地域によって異なってくるが、ドーム状の屋根、イーワーンと呼ばれる前面開放型の広間が特徴的である。特徴的な装飾としては、幾何学文様や植物文様、アラビア文字による文字装飾が挙げられる。これはイスラム教で、偶像崇拝が禁じられていることに根ざしており、独自の文様スタイルが発展したと考えられる。
建築材料としては、日干し煉瓦や焼成煉瓦、割り石のコンクリートなどが使用され、仕上げにはテラコッタや石のパネル、彩釉タイルなどが用いられる。
イスラム様式を代表する建築物には、インドのタージマハルやトルコのブルーモスク、スペインのアルハンブラ宮殿などがある。