悪臭トラブル
(あくしゅうとらぶる)
悪臭トラブルとは、家や店舗、工場などから発生する臭いによって、近隣住民が感覚的、心理的な被害に遭い、苦情に発展するケースのことを指す。
悪臭は、公害対策基本法で定められた典型公害で、具体的な悪臭物質の種類や濃度、臭気指数は悪臭防止法で定められている。
一方、臭いを持つ物質は約40万種あるといわれており、人の嗅覚感度の違いにより、ある人にとっては悪臭に感じても、ほかの人には気にならないこともあるので、悪臭トラブルの解決には難しい側面がある。
具体的な悪臭トラブルの事例には、近所のペットショップの臭いが不快、隣のベランダからくるタバコの煙で洗濯物が臭い、近くの工場から悪臭が漂ってくる、などがある。
当事者による話し合いが難しい場合は、公的手続きや弁護士の仲介による解決を図る必要が出てくることもある。