火山災害
(かざんさいがい)
火山災害とは、火山活動に伴う火山現象によって引き起こされる災害を指す。主に火山災害の要因となる火山現象には、火砕流、溶岩流、融雪型火山泥流、火山ガス、火山灰、大小の噴石などがある。中でも、大きな噴石の飛来や、火砕流、融雪型火山泥流は噴火と同時に発生し避難までの時間的猶予がほとんどなく、生命への危険性が高い。火山災害による被害から生命を守るためには、噴火警報や避難計画を活用し、事前に避難を行うことが重要である。一方で、火山による降灰が頻発する地域では、住宅への降灰対策を行うことで、住空間を快適に保ちメンテナンスの省力化と建物の長寿命化も図られている。瓦下への灰の侵入を抑える克灰瓦や、灰の堆積しにくい屋根形状の採用、灰を除去しやすい窓や樋の設置、サンルームやピロティの設置など、様々な対策がとられている。