寒色とは、主に青や青紫といった視覚的に冷たさや寒さを感じさせる、青系統の色を指す。
色は特定のイメージを感じさせたり、視覚的効果を与えたりするが、寒色には神経を落ち着かせる作用がある。中でも青はその作用が強く、誠実さや清潔さ、涼やかさをイメージさせる。色の効果を生かし、
建築物の
外壁や内装などの空間演出に用いられる。例えば、
書斎や勉強部屋など、落ち着きを必要とする空間などに寒色が使われることが多い。また、同じ距離から見て遠くに感じる寒色の後退色という特性を活かし、屋内の壁に
奥行きを生み出して空間の広さを感じさせることも出来る。