間知石
(けんちいし)
間知石とは、石材の形状による分類の1つで、四角錘の頂部を平らに削った截頭四角錘台の石材を指す。単に「間知」とも言う。
材質は花崗岩や安山岩などの硬い天然石で、石垣などの石積みに用いられるのが一般的である。積んだ時、表に見える広い面を「面(つら)」、奥に隠れる狭い面(胴尻)を「友面(ともづら)」、胴の長さを「控(ひかえ)」という。間知石の間に詰める裏込め石のうち、胴尻の友面を支えるものを「供飼(ともがい)」、側面を固めるものを「胴飼」と言う。現在の擁壁や護岸では、同様の形をしたコンクリート製の間知ブロックを用いることが多い。
なお「間知」の語源は、面の1辺が1尺(約30cm)、6個並べると1間(約180cm)になるため、「1間の長さを知る石」から来たという説がある。