顔料
(がんりょう)
顔料とは、水や油に溶けず、定着剤によって紙や木などの支持体の面に定着させる着色料を指す。
天然の鉱石や金属、またこれらの化学反応により合成される酸化物などから作られる無機顔料、石油などから生成した有機顔料、特殊な性質を持った特殊顔料の三つに大別される。無機顔料は、さらに天然鉱物顔料と合成無機顔料の二つに分けられる。無機顔料は色調が落ち着いており、耐候性に優れている。有機顔料は色調が鮮やかであり、色数も多く、着色力に優れている。特殊顔料は、窯業に使われる窯業用顔料や、暗闇で光る性質を持った蛍光顔料、磁気テープに利用される光学特性を持った顔料、防錆効果を持たせるために塗布する防錆顔料など、着色以外の特殊な役割を担っている。