空き家問題
(あきやもんだい)
空き家問題とは、増え続けている空き家についての、原因と影響を指す。
高齢化社会が進む日本全体の問題で、団塊世代の相続が進み、空き家が急速に増加していることが問題の中心である。放置された空き家では、防犯上の不安や景観の悪化、災害時の倒壊の恐れなど多くの問題が取り沙汰されている。放置される理由には、建物を壊して更地にすると固定資産税が数倍も上がる税金の問題や、相続のトラブル、地価の下落など様々な要因が絡み合っている。街に空き家が増えれば当然住民は減るので、地域の活力が低下し、スーパーや病院など生活に必要な施設が減ってしまうという悪循環に陥る可能性もある。2015年には「空家等対策特別措置法」が施行されるなど行政でも空き家問題に取り組み、空き家の流通・活用や除去を推進している。