空室率
(くうしつりつ)
空室率とは、賃貸住宅や貸しビルの中で、未入居の部屋やフロアが発生している割合を指す。
賃貸経営者が財務状況を把握したり、不動産投資で物件を選択したりする際の重要な指標の1つと言える。空室率の計算方法は1つに限らない。もっとも一般的な方法は、ある時点の空室戸数を賃貸対象の総戸数で割り算するもので、戸数ベースの「瞬間空室率」と呼ぶ。店舗や事務所では床面積ベースで計算する。たまたま入退去が重なるなど、季節や時期による差が大きい。賃貸物件としての実力を知るには、1年間満室だった状態(総戸数×12カ月)を分母に、空室戸数と空室期間(月数)を掛け合わせた数値を分子にする方法があり、「稼働平均空室率」と言う。賃料ベースで計算する場合や、地域ごとに統計的に割り出す方法もある。