固体伝播音
(こたいでんぱおん)
固体伝播音とは、床や壁などの固体(構造部分)が振動することで伝わっていく音を指す。マンションなどの上階から伝わってくる、物を落とした音や足音、トイレやお風呂の水が流れる音、隣室の換気扇の回転音、隣室でドアを閉じる音、エレベーターやポンプの稼働音などがあり、騒音トラブルの原因となることがある。固体伝播音は、建物の壁や床などが振動することで遠くまで音が響き伝わるため、真下や両隣の部屋に限らず、周囲の部屋の広い範囲に騒音となって伝わりやすい特徴がある。固体伝播音による騒音発生の防止には、物質の振動を抑制する対策が必要であり、防音カーペットや防音フローリング、壁材への防音効果の高い建材の使用などが効果的である。