七宝模様
(しっぽうもよう)
七宝模様とは、同じ大きさの円の円周を四分の一ずつ重ねてつないでいく模様を指す。日本で古くから伝わる模様である和柄の中でも縁起の良い意味を持つ「吉祥柄(吉祥文様)」の一つである。永遠に円形が連鎖してつながることから、調和、円満、子孫の繁栄、ご縁などに縁起の良い柄とされている。七宝模様は、昔から建具などの装飾として用いられてきたが、現在では、グラフィックデザインやモダンなパッケージのデザインなど、和を基調としたものに取り入れられることも多い。七宝とは、仏教の用語で、金、銀、瑠璃(るり)、玻璃(はり)、珊瑚、瑪瑙(めのう)、硨磲(しゃこ)の宝物を意味する。