根抵当権
(ねていとうけん)
根抵当権とは、不動産の担保価値の貸出上限額範囲内で、複数回にわたり金銭の貸付と返済が可能な権利を指す。債権者が確実に債権を回収するために担保設定し、もし債務者が返済できなくなった場合にその担保である不動産を差し押さえて競売にかけることができる抵当権において、「上限額」と「債権の種類」、「債務者」を決め、この範囲内で何度もお金を貸し借りできる権利となっている。返済額がゼロになっても再度金銭の借入が可能であるため、当事者の合意なくして根抵当権は消滅しない。主に企業が事業資金の融資を受ける際に所有不動産に対して設定する。しかし近年は老後資金のひとつの手段となるリバースモーゲージで根抵当権を設定する場合が増えている。極度額(上限額)は担保評価額の110%で設定する場合が多い。