無釉タイル
(むゆうたいる)
無釉タイルとは、タイル表面に釉薬を施していないタイルを指す。
素材である土のぬくもりや落ち着きを感じられる、自然な風合いが魅力である。土自体に色がついているため、タイルが欠けた時に目立ちにくい。代表的なものがテラコッタタイルで、素焼きタイルの色むらと素朴さが特徴である。色には、粘土自体に含まれている鉄分などの呈色による「土ものタイル」と、白色の素地に顔料(酸化金属など)を添加配合して着色する「練り込みタイル」がある。無釉タイルでも磁器質やせっ器質のものは吸水率が低く、外壁や塀のような外構に使用される。なお、汚れが付着しやすいので、うす釉という無釉タイルの風合いを失わない程度の薄い透明な釉薬を施しているタイルもある。