木材保存剤
(もくざいほぞんざい)
木材保存剤とは、腐敗や虫害による木材の劣化を抑制し、耐久性を向上させる薬剤を指す。
防腐剤、防虫剤、防蟻剤、防かび剤、防火剤等であり、そのほとんどが無着色である。木材に対して薬剤処理をするための注薬缶と呼ばれる機械の中に木材を入れ、缶内部を減圧することにより木材に含まれる空気を排出し、その後高い圧力をかけながら缶内に充満させた木材保存剤を木材内へ深く注入する「加圧注入処理」、木材表面に無数の傷をつけ木材保存剤の浸潤を助ける加工をした後、全面に薬剤を噴射して吹付け含浸させる「深浸潤処理」、浸漬槽に木材保存剤を溜めて木材を漬け込み、木材表面に木材保存剤を定着させる「浸潤処理」などの処理方法がある。