融雪屋根
(ゆうせつやね)
融雪屋根とは、屋根の一部または全体に散水装置やヒーターを設置して屋根に積もった雪を溶かす屋根を指す。
融雪方法には、水道水散水方式、地下水散水方式、電気ヒーター式、屋根裏施工方式、屋根隠蔽施工方式、屋根表面施工方式がある。
散水方式は費用を抑えて施工できるメリットはあるが、配水管を屋根に設置するため屋根の美観を損ねる。また配管が凍結する恐れがあるのでメンテナンスが必要である。
電気ヒーター方式はランニングコストに対して融雪効果が薄いが、面積が小さければ有効である。
屋根裏施工方式は屋根裏の配管に、暖房ボイラーで温めた不凍液を流し屋根下から温めて融雪する方式である。屋根隠蔽方式とは不凍液を通す配管を屋根上に配管し板金で上から隠す方式であり、板金で隠蔽せずに配管を屋根に取り付けるものを屋根表面施工方式という。