消防法
(しょうぼうほう)
消防法とは、火災から国民の命や財産を守り、災害の被害を最小限に抑えることにより、社会秩序保持、公共の福祉増進を目的とする法律を指す。
具体的には消防設備、消火活動、救急業務、危険物の取り扱いなどについて細かく規定されており、消防法を違反した場合は、行政処分として命令や指導といった形で早急に改善を求めることができる。例えば、消防長の権限に関する事項には、屋外に放置されている危険物や燃焼のおそれのある物の除去などを命じることができるといったことが定められている。また、学校、病院、大規模商業施設などは防火管理者を選定し、防災計画の作成や避難訓練の実施などが同法によって義務付けられている。一般住宅に関する規定には、マンション、一戸建てなど寝室を有する建物に対し、住宅用火災警報器の設置義務などがある。