ダブルスキン構造
(だぶるすきんこうぞう)
ダブルスキン構造とは、建物の外回りを一定の間隔を開けてガラス板で覆った二重構造の外装を指す。
最近の高層ビルや商業施設では、外装に全面ガラス張りのカーテンウォール(非耐力壁)を採用しているケースが多く、その外側をさらにガラスで覆うため「ダブルスキンカーテンウォール」とも言う。2枚のガラス面に挟まれた中空層を活かして冷暖房や空調の負荷を軽減できるため、省エネルギー性能が高い。夏季は、ダブルスキンの下部から外気を採り入れ、太陽光で熱せられた空気が上昇気流に乗って上部から自然換気で排出されるため、内窓から入る日射熱が低減される。冬季は、上部を閉じて滞留した中空層が蓄熱して断熱効果を持つので暖房負荷が下がる仕組みである。ブラインドを併用して熱環境の改善を図るケースも多い。