トコジラミ
(とこじらみ)
トコジラミとは、カメムシの仲間で、体色が赤や茶褐色をした吸血性の虫を指す。体長は5~8mm程度だが、吸血すると体長が約1.5倍に膨らむのが特徴である。
夜行性で夜に活発に動き、刺された場合には赤く腫れて発疹が現れ、強い痒みや痛み、ときには発熱を伴う。
日本では1960年代にトコジラミの被害が発生していたが、1970年代には治まっていた。しかし、2000年代になってから海外渡航者の持ち物と一緒に日本にも運ばれたため、今や全国どこにでも生息している。家の中では柱や壁、ベッドの隙間やカーテンレールなど見えにくい場所を好んで潜伏している。吸血した分は糞として体外に排出されるため、黒褐色の点として残る。