ピンシリンダー錠
(ぴんしりんだーじょう)
別称・略称
ピンタンブラー錠
ピンシリンダー錠とは、外筒と内筒の二重構造になったシリンダー錠の一種で、細長いピン型のタンブラー(障害子)を用いたロック機構を指す。
「ピンタンブラー錠」とも言う。固定された外筒と回転する内筒を貫通する穴にバネで上下する複数のピンを入れ、鍵を装着しない時は、ピンが邪魔をして内筒が回転しない構造になっている。ピンには異なる位置に切れ目が入っており、正しい合鍵が差し込まれた時に、鍵山の高さに応じてピンが押し戻され、ピンの分断面が外筒と内筒が接するシアーライン上で整列し、内筒が回転できるように仕込まれている。
ピンが一列のシンプルなタイプは2000年代前半から、ピッキング被害が増加した。その後、ピンが2~3列入るタイプや、マグネット・ピンを併用してピッキングを難しくした複合タイプも登場している。後者を「マグネチックタンブラー方式」、使う鍵を「ディンプルキー」と言う。