ルイ15世様式
(るいじゅうごせいようしき)
ルイ15世様式とは、18世紀初期から中期にかけてのルイ15世の時代におけるフランスの装飾様式を指す。
ルイ14世の時代に流行した荘厳で厳格なバロック様式に代わるもので、ルイ15世様式には貴族や富裕層の嗜好が反映されている。
淡い色合い、曲線的で軽やかな装飾、繊細で耽美な、女性的なデザインが特徴である。デザインのモチーフとしては、貝殻模様や小石、アカンサスの葉など自然から着想を得たものが多く見られる。
ルイ15世様式の家具には、使い心地や実用性も重視されるようになり、タンス、椅子、ベッドなど、新しいデザインの家具が登場した。
ルイ15世様式は、ドイツ、オーストリア、スペイン、ロシアなど周辺の国々へも影響を及ぼした。家具や建築、絵画だけでなく、音楽や服飾にも影響が見られ、各地域の特色を取り入れながら多様に発展していった。