ルイフィリップ様式
(るいふぃりっぷようしき)
別称・略称
ルイフィリップスタイル
ルイフィリップ様式とは、ルイ・フィリップ治世の王政復古時代に流行した装飾様式を指す。
ルイ・フィリップとは、1830年から1848年にかけてのオルレアン朝のフランス国王である。ルイフィリップ様式はイギリスの初期ヴィクトリアン様式と同時代であり、多くの共通性をもつ。
当時のフランスでは産業革命が起こり、家具の製造にも機械化が進んだことで、細かな装飾を施すことが少なくなった。このことから、シンプルで扱いやすく、快適性や実用性が特徴であり、そのスタイルは中流階級の人々に広く流行した。
装飾を控えつつも、ロココ様式などの古典的な様式を意識した、脚が外側に広がる新しい曲線デザインが生まれたり、大理石の天板を用いるなど重厚感と品のある曲線を用いたデザインも見られる。