ルネサンス様式
(るねさんすようしき)
ルネサンス様式とは、14世紀にイタリアのフィレンツェを中心にヨーロッパに広がった建築及び家具、装飾様式を指す。
ルネサンスとは、古代ギリシャやローマの文化を復興しようとした当時の文化・芸術運動で、美術をはじめ、文学、演劇、音楽、建築と多岐にわたった。
古典文化の再現を目指しながらも、単なる模倣に留まらず、後世に大きな影響を与える新しい表現方法や技術が生み出され、ルネサンス様式はバロック様式が始まる17世紀初頭まで続いた。
ルネサンス様式の建築物は、垂直を強調したゴシック様式とは異なり、平面的な水平線や半円を強調しているのが特徴である。設計に簡単な整数比を用いるなど、幾何学的な秩序を持つ美を追求し、シンメトリーで調和の取れた建物が作られた。
ルネサンス様式の代表的な建築物に、フィレンツェのサンタ・マリア大聖堂、メディチ・リッカルディ宮殿、ローマのパラッツォ・ファルネーゼなどがある。